2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

読書

『メタミステリー』『クローズドサークル』『バトルロワイヤル』の三題噺。あらすじとしては、 アルバイト情報誌に載っている超高自給のバイトを することになった主人公たち(十二人)が『暗鬼館』という館で その『主人』にバトルロワイヤルさせられるよう仕…

読書

・スタンドドット ボーリング場閉鎖のその当日の店長の話。 最後の客としてたまたま来た男女が 最後にその店長に投げるように勧める。 その一投を投げる瞬間 彼は尊敬していた『ハイオク』さんの 倒すピンの音を思い出す。『学生時代から変わらない、彼のス…

アルバイト

普段は書店員のバイトをしていますが、 一昨日と一昨昨日は、看板持ちのアルバイトをしました。 モデルルームの案内のプラカードを持って 交差点にたっているバイトです。 結構楽ですが退屈でもあります。 八時間ずっと立ちっぱなしなのですから。 ただ携帯…

批評

注、僕は『受験の神様』は先週と今週しか見てないから まともに批評する気もさらさらないし、遊びで書いてます。 (だからドラマの前提も全然分かってない) 主人公の男の子は 中学受験をするのだけれど どうやら国語の成績が悪いらしい。 (登場人物が考えてい…

感想

色々なレベルから解釈可能なので、 やはり語るのはとても難しい作品ですね。 批評家が書いた小説というのはそういう意味で本当に難しい。 ので、とりあえず 私的に良かったところ文を引用。 ・・・・・・ 『(そのときにはきっと) 浅田彰も大塚英志も阿部和重…

感想

小説っていうのは 一枚の絵を書く作業ととても似ている。 一枚の絵には凝縮された物語がある。 小説は物語を一枚の絵に凝縮し、収斂するのだ。 (勿論、こういう小説は極く一部だけど) 今回の文学少女は、 僕に二枚の絵を見せてくれた。 一枚は屋上でのシーン…

議論の留意点。

当然だけど、視線の暴力というのはこれまでだって随分と考えられてきた問題に違いない。しかしここで僕が重要視しているのは、そこには男性性をもったキャラクターが登場せず、それが読者の視線によって担われているという点である。分かりやすく例を上げる…

まんがにおける時間

ここで、少し議論を膨らませておく。あずまんが大王もらき☆すたも時間*1 というものが流れていることに注目しておこう。どちらの作品も高校生活の三年間を描いているのだ。 しかし時間という絶対的に成長に必要なものを得ながら、彼女たちは一向に成長しない…

少女を脅かす視線

さてここで、議論を戻すと、上で書いたとおり、あずまんが大王やらき☆すたには、男性性は完全に撤退している。しかしながら、少女だけの萌え四コマの世界を、男性性というものが脅かさないはずはない。では、それはどこに行ってしまったのか。上でも書いたが…

本論 萌え四コマの幸福な世界

私が、例えば、『あずまんが大王』や『らき☆すた』について一番疑問に思うのは、 男性の不在ということだ。いや、男性と表記すると誤解が生まれかもしれない。どちらの作品も、木村先生やらこなたの父といったように男性は登場する。 しかし彼らには男性性と…

結論

萌え四コマというか、あずまんが大王とらき☆すたについてここでは書きます。 (他にも、幾つかの作品は見ていますが、一番語りやすいので) 結論から言えば、 『萌え四コマというのは、セカイ系*1よりもよりさらに引きこもり感覚に近い、視姦に近いまなざしに…

萌え四コマ試論(というか、らき☆すたについて)

以下の文章は読み手にとっては、萌え四コマをかなり批判されたかのように思われるかもしれません。なお、私はセクシャリティーを語ることについては門外漢ですし、何より萌え四コマと呼ばれる作品群については殆ど無知といっていい近いレベルでこの文章を書…

③決断主義への処方箋(以下より『PLANET vol.3』、『決断主義にどう抗うか』のまとめ)

・次の十年の想像力 宇野は、今のバトルロワイヤルの状態は緩和するという。それは何故だろうか。90年代が引きこもりの時代であるのに対して、ゼロ年代は噴きあがりの時代である。引きこもっていたら殺されてしまうという問題が、セカイ系からバトルロワイヤ…

②『新しい想像力』=『決断主義』とは何か?

・『決断主義』=『価値観の宙吊り耐えられない弱い人間(自身を含む)のために、無根拠を承知で中心的な価値観を信じる態度』(社会的な背景としては、アメリカの同時多発テロや小泉前首相の『構造改革』がある)・『決断主義』に至る理由=『そうしなければ、…

①時代に追いつかない、批評。

宇野は現在の文化空間には二つの想像力があるいう。一つは1995年から2001年ごろまで支配的であった『古い想像力=引きこもりの思想』であり、もうひとつは2001年ごろから芽吹き始め、今現在、私たちの時代を象徴する『現代の想像力=決断主義』であるという…

オマケ 作品、作家の区分

・セカイ系的(引きこもり的)感性 佐藤友哉、滝本竜彦、新海誠『ほしのこえ』『雲のむこう、約束の場所』 高橋しん『最終兵器彼女』、 ・バトルロワイヤル的感性―決断主義 『デスノート』『コードギアス』『新本格魔法少女りすか』 『バトルロワイヤル』『リ…

◇あらすじ――1995年からゼロ年代へ

ここでは、宇野の『ゼロ年代の想像力』の連載の二回分、及び『決断主義にどう抗うか――ゼロ年代の処方箋』をまとめる。宇野の主張のあらすじを簡単に箇条書きにすると、 ①時代に追いつかない『批評』への批判 ②『95年の思想』の終わりと『決断主義』の時代 ③…

宇野常寛 『ゼロ年代の想像力』 

大分、知れ渡っているゼロ年代の想像力ですが、 ちらほら見ただけでも、色々なところで言及されているみたいですね。 (http://d.hatena.ne.jp/n_euler666/20070816/1187201873 http://d.hatena.ne.jp/nuff-kie/20070819/1187522954 http://d.hatena.ne.jp/Su…

メモ

評判はどうなんでしょうね。とりあえず、某所から転載。考えたい人は考えよう、ということで。 ・砂浜と赤い波のカットでスタート(旧劇場版のアイキャッチ直後と酷似)・時に、西暦2015年のテロップがないため現在の時点で西暦何年なのか不明・最初から海水…

ヱヴァンゲリヲン序 鑑賞

吉祥寺で『ヱヴァンゲヲン序』を見てきました。 整理券を配る一時間前に行きましたが、 220人入る劇場で159番目でした。属性としては、 二十前後の男が多かったように思いますが、 結構若い女の子もいました。 逆に三十代以上の人があまりいなくて驚き…