議論の留意点。

 当然だけど、視線の暴力というのはこれまでだって随分と考えられてきた問題に違いない。しかしここで僕が重要視しているのは、そこには男性性をもったキャラクターが登場せず、それが読者の視線によって担われているという点である。分かりやすく例を上げるならば、萌え四コマの世界というのは、ノベルゲームに主人公の男がいない世界なのだと僕には思える(やっぱり、あまりよくしらない世界なのだけど)。
 また男性性をこじらせる、という意味では、女装マンガだったり実際に女装することが話題になったり、本田透の態度みたいなものとも無関係ではないだろう。